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JR山手線で自動運転による運行は実現するのか?【2027年に実現】

ども!SHUNです。

近い未来、車の自動運転化が実現するかと思いますが、僕らの移動手段は車だけじゃないですよね。

そう、電車です!

都市部に住んでる方は、むしろ電車の方が利用するのではないのでしょうか?

そこで疑問となってくるのが

「自動運転は電車でも可能なの?」
「山手線の自動運転はいつ始まるのかな?」
「そもそも電車の自動運転ってどういう仕組みなの?」

こんな疑問が出てくると思います。

今日、世界中で様々な分野での自動化が始まっています。
今回は電車の自動運転化について以下3テーマで解説していきます。

2027年を目標に山手線の自動運転化が実現する


JR東日本は、山手線の自動運転化を2027年を目標に実現させる指針を出しています
この自動運転は完全に無人ではなく、運転手付きの自動運転で「不足の事態以外は自動運転、運転士資格は必要としない」というものです。

2027年の自動運化に向けて、もうすでに自動運転の試験運行が実施されています。

・山手線、自動運転の試験走行
・実は、もうすでに山手線は半自動化されている

山手線、自動運転の試験走行

山手線の自動運転走行の実験を2018年、2019年に行っています。
試験走行では、最終的な目標の無人化運転を目指して行われました。

1、運転士が駅から発車のボタンを押すことで、電車が発車

2、周囲に異常がないか監視する

3、あらかじめ設定された、目標速度に合わせて駅間を走行

4、自動減速後、TASCという線路下に設置された装置を利用してホームに停車

実験では、以上のような手順で実験がされました。定時通りの運行や遅延を想定した運行(定時運行に戻す回復運転)などの各パターンで行いました。

試験走行の結果は、ホームに達する前に停止してしまうなどの実態が発生しましたが、運転については「やや下手な運転」程度らしいです。

実は、もうすでに山手線は半自動化されている

このことについて、みなさんは知っていましたか?

そうなんです、現在の山手線は、もうすでに半自動化で運転されているんです

「え、どういうこと!?」

解説します。

というのも、上記の試験走行の4のところ、「TASCという線路下に設置された装置を利用してホームに停車」は今の山手線で取り入れられているんです。
ある程度のところまで運転士が減速させて、ホーム先端付近から装置を利用して停車させているんです。

もう山手線は、人間の手で停まっていないんですね。

 

日本で実用化済みの路線

自動運転技術はもうすでに開発されていて、自動列車運転装置ATO(Automatic Train Operation)といいます。日本でもこの技術を使って無人運転が実用化されています。

 ≪無人運転が実用化されている路線≫

・神戸新交通【ポートアイランド線、六甲アイランド線】

・大阪市高速電気軌道【南港ポートタウン線】

・スカイレールサービス【広島短距離交通瀬野線】

・愛知高速交通【東部丘陵線】

・ゆりかもめ【東京臨海新交通臨海線】

・横浜シーサイドライン【金沢シーサイドライン】

・東京都交通局【日暮里・舎人ライナー】

・舞浜リゾートライン【ディズニーリゾートライン】

意外にも多いと思いませんか!?

神戸新交通のポートアイランド線は、日本初の完全無人の自動運転を実現した路線です。自動列車運転装置ATOによって、無人運転を可能にしています。

また、あのディズニーランドからディズニーシーまでの足となるディズニーリゾートラインもATOによる無人運転を行っている路線の一つなんです。まさに夢の国ですね。笑

2020年にJR常磐線も自動運転化される
JR常磐線も2020年にATOを用いた自動運転が綾瀬〜取手間は始まります。
※なお常磐線の自動運転は完全無人の自動運転ではなく、運転手付きの自動運転です。

 

運転士よりも車掌がいなくなる

 

ここまで解説してきたように、自動運転が導入されれば、運転士の業務は当然減ります。

なので、まず運転士が消えるかと思いきや、まだ前方を注視してなければならないなどの業務があるためすぐには消えないでしょう。

しかし、業務が減ったのは確かなので、今まで車掌が行なっていたドアの開閉の業務を代わりに運転士が行えばいいと言うことになります。
東京メトロが取り入れている、いわゆるワンマン運転です。

山手線をはじめとする首都圏の電車は、運転士がいない自動運転にいずれなるとは思いますが、必ず乗務員はいることになります。
というのも、首都圏の電車は大変混雑するばかりでなく、非常停止ボタン扱われたり、人身事故起こるなど、イレギュラーなことが多々あるからです。

これにはさすがに、機械だけでは対応ができないため、そんな時に備えて乗務員が常在しとく必要があります。

 

まとめ

山手線の完全自動運転は徐々に近づいてきています。

「運転手」という言葉がなくなりつつあるのかもしれません。
なんか寂しいような…笑

とはいえ、近年、首都圏のさまざまなえ駅にホームドアが設置されたり、新型車両が導入されるなど、利用者の安全と快適を目指して鉄道各社は取り組んでいます。

電車通勤、通学をする我々にとっては大切なことで、もっと今よりも安全で快適なトレインライフ送りたいですよね。
今後の鉄道各社の取り組みの動向に注目です。